
2021年の7月15日、突然Amazonから「[重要] 過去にご注文された商品についてのお知らせ」というタイトルのメールが届きました。
初めは「Amazonの名前を使ったフィッシング詐欺のメールかな?」と思い警戒。
そこで、メール内のURLはクリックしないように注意しながら、一応内容をチェックしてみたところ、
- あなたが以前Amazonで購入された「リッツ」に、日本で承認されていない酸化防止剤が使われていました
- 回収対象の商品かどうか、賞味期限とロット番号を確認して下さい
- リコール(自主回収)の対象商品だった場合は、メーカーに対応を依頼して下さい
という内容でした。
確かに、2021年の4月にAmazonでリッツを購入していましたし、リッツの公式サイトにも同様の告知が掲載されていたため、ひとまずフィッシング詐欺ではなかったようです。
結果からお伝えすると、
- 自主回収の対象商品を4つ購入していた
- 3つは消費済みで外箱もなし、未開封品が1つ手元にあった
- 電話で問い合わせたら、購入した分全て返金対象として扱うと回答
- 製品返送後、クオカード300円分が自宅に届く
ざっくり言うとこんな感じでしたが、もう少し詳しい内容もご紹介しますね。
メール到着から1週間は電話が全然繋がらず
7月15日に、Amazonからのリコールのお知らせメールを受けてから、日にちを変えて2~3回リコール専用ダイヤルに電話をしましたが、全く繋がらず。
有名メーカーの有名商品だったので、リコールの問い合わせもかなりの件数だったのかも。

「これは今電話してもムダだな…」と判断し、月が変わってから電話し直す事にしました。
さらに2週間後、やっと電話が繋がる
8月3日に改めて電話をしたら、やっとリコールの窓口に電話が繋がりました。
かなり疲れ切った感じの女性が応対してくれて、すさまじい数の問い合わせに対応してきた様子が伝わってきました。。

3つは食べたり人にあげたりして外箱もなし、未開封品が1つ手元にあるんですが、どこまで返金対象なんでしょうか?

外箱があるものが返金対象ですので、今回は1箱分のみが返金対象になります。。

あー、そうなんですね。一応領収書は手元にあるんですが。

そうしましたら今回は、購入頂いた分を全て返金対象として扱わせて頂きます。。
という事で、手元にある商品の回収のため、3日後の8月6日にヤマト運輸の集荷手配をしてもらいました。
今回の担当さんの話によると、食べてしまったリッツや食べかけ(開封済み)のリッツであっても、外箱があれば回収→クオカードで商品相当額を返金してくれるとの事でした。
(1箱いくら相当か?といった情報の開示はナシ。)
ちなみに、健康被害は無かったのか?等を質問
今回のリコールの原因は、日本で承認されていない酸化防止剤を、一部のリッツ製品に使用していたからとの事。
食の安全や食品添加物については、私も食品表示診断士として興味関心があったので、リコールの依頼ついでにメーカーさんに直接色々聞いてみました。
工場の定期検査で今回の事態が発覚

今回のリコール製品は、消費者からの健康被害の問い合わせがあって発覚したのですか?

いえ、製品の生産工場にて、定期的に検査が入るようになっておりまして、そこで日本で未承認の酸化防止剤の使用が確認されました。
今回問題になった酸化防止剤(TBHQ)は、海外ではアメリカやヨーロッパなど、多くの国で使用が認められているそうです。
なので、海外で同じリッツ製品を買ったら、普通に原材料に入っているんですが、日本では許可されていないという事で、今回リコールになったそうです。
海外で販売しているリッツも、日本で販売するリッツと同じ工場で生産していると言っていたので、それが混ざってしまったのかも知れないですね。
問題になった酸化防止剤って、リッツにどれぐらい入ってるの?
海外では広く使用が認められているという、今回問題になった酸化防止剤のTBHQ。
日本の基準だけが特別厳しいという事なら、今回の件もそんなに神経質になる必要はないのかな?という気もしてきます。

その酸化防止剤って、リッツにはどれぐらいの量入ってるんでしょうか?

海外で認められている量としては、1kgあたり0.2gまで。今回国内で確認された使用量は、その1/200の量でした。
え?そんなにちょっとしか入っていないのにリコール??メーカーさんって大変なんですね~。
今回私が買ったリッツブラックペッパーは、1箱128g。
メーカーが公表した数値をもとに計算すると、このリッツ1箱に使われた酸化防止剤の量は、約0.0001g。
それってもはや、目には見えない塵レベルの量なのでは…、というくらい、超超微量しか入っていない事がわかりました。
食品添加物の使用基準はめちゃくちゃ厳しい
私自身、食品の添加物は普段から結構気にしていて、必ず「原材料に何が使われているか?」の表記をチェックして食品を買っていました。
ですが今回、添加物がこんなにちょっとしか使われていない事実を知り、結構ビックリでした。
日本では、食品衛生法に基づき、使用できる食品添加物の承認が行われています。
その際、安全性を第一に考え、使用できる添加物の量はすごく厳しく制限されています。
どれぐらい厳しいかと言うと、
「国際的な機関が無害と定めた量の1/100の量」を、毎日食べ続けても安全な量としています。
さらに、この量よりずっと少なくなるよう、食品衛生法で使い方が決められています。
参照:食品表示検定認定テキスト
厚生労働省HP「食品添加物についてのよくある質問」
今回リッツに使われていた酸化防止剤の使用量も、海外基準の1/200の量でしたので、やはり日本で使用できる添加物の量は相当少ない事がわかりますね。
「食品添加物は体に悪い物」というイメージが何となくありましたが、実際は安全面を十分考慮し、かなり厳しく使用量を制限している事がわかりました。

何となく聞いた情報や偏見で「添加物=悪=食べたら危険」と断定するのではなく、実態を知る事って大事だなあと勉強になりました。
回収から3週間後にクオカードが届く
8月6日にリッツを自主回収の集荷に出し、8月28日にお詫びのクオカード300円分が手元に届きました。

あれ?「購入したリッツ全部を返金対象にする」って電話で言われたけど、300円って安すぎない??
300円=恐らく、自主回収の集荷に出したリッツ1箱分の返金額だよなーと思い、確認のため窓口に電話するも、再び繋がらず。
「公式HPの問い合わせフォームもご利用ください」という自動アナウンスが流れたので、メールで問い合わせしてみましたが、数週間経った今も返信はナシ。
これは多分、今後もお返事は来ないですね^^;
ちょっと電話対応がきちんとしてなかったかなーと思いました。
※後日、メールで返信が来ました↓
間違った案内に関する謝罪は一切ナシ
問合せから約1か月の9月30日に返信メールが来ました。
概要としては、
「今回は、現物回収した分が返金対象です。消費された分は対象外となります。」
との事でした。
リコール電話窓口の間違った案内に関しては、謝罪の言葉は全くなかったですね。。
「この通話は品質向上のため録音しています」っていうアナウンスは何だったんでしょうか(笑)
大手で問い合わせも多いと、結構適当な対応なんだなあと思っちゃいました。
【結論】添加物への認識が変わった&リコールの問合せはめっちゃ混む
人生初の製品リコール・自主回収を体験して学んだ事↓
- 添加物の安全基準は、日本でも海外でもすごく厳しい
- 有名メーカーのリコール窓口は混雑必至→お知らせから2週間後くらいに電話した方がいいかも
- 電話での口約束は曖昧になるので、返送の際にメモ書きなど添えると確実かも
リコール対応は正直イマイチでしたが、今まで知識ゼロだった食品添加物の実情をメーカーさんから直接聞けたのは、大きな収穫でした。
カヤごはんでは今後も引き続き、食の安全に関わる実体験・取材ベースの情報発信をしていきます。
食品添加物については、他のメーカーさんや専門家(管理栄養士さんになるのかな?)等にも取材をして、より深掘りした正確な情報をお届けしたいと思います。乞うご期待!
スーパーで食品を買う際、「添加物は何が使われてるかな?」と、毎回原材料を確認していた私カヤ。
でも、さすがに全部チェックするのが面倒になり、最近は無添加食品をメインで扱う食材宅配を利用するようになりました。
スーパーの商品と比べて、添加物の使用がかなり少ないor使われていない事が多いので、選ぶのもラクチン&安心です。
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